綾瀬理恵 C95新譜『エテルノの心音に雨粒のような約束を』ライナーノーツです。
頒布前なので核心を伏せつつふんわりと。
もしかしてリリース後に追記されるかもしれません(*ฅ́˘ฅ̀*)



作品を通して、寂しがり屋の科学者と
科学者が作ったアンドロイドの女の子のお話を描いています。
誰かに愛されたいという思いからアンドロイドの女の子を作った科学者ですが
最期に望む未来は別々のものとなります。

大きな物語の枠はありつつ、生きているとこんな気持ちになる事があるなって
皆さんにも思ってもらえる事を目標に作りました。

1.mystic+ID
作詞・作曲:綾瀬理恵
編曲:MARON & 綾瀬理恵

2.ナミダアンドロイド
作詞・作曲:綾瀬理恵
編曲:綾瀬理恵 & MARON



1曲目「mystic+ID」は科学者目線。
アンドロイドの製造~一緒に過ごす日々を描いた曲です。
  
ピアノ&バイオリン中心ロックサウンドに初挑戦しました。
静かに電気コードを組み合わせるような音から、どっと押し寄せる感情を乗せたようなイントロ。
編曲は静と動の切り替えを大切にしています。
Aメロ・Bメロといったひとつひとつのブロックの中でも静と動の切り替わりが沢山あります。
動に変わるきっかけのタイミングでは、次のターンに導けるような激しいピアノやバイオリンを入れました。
 
曲中のギターとベースはMARONさんに手掛けて頂いてます。荒々しくて素敵なサウンドです!
寄り添えるようにボーカルも中性的&シャウトめで挑戦しました。
リアルな叫び?になるくらいキーもぎりぎり届くか届かないか、というところです。
心の叫びを歌に乗せれていたらいいなと思っています。
 
最後の落ちサビ明け、科学者の切なる願いを言う部分があります。
そこが曲の中で一番叫びに聴こえるように、人を倒せるくらい強く言う事を目標に歌いました。
足りない、足りない、と欲張って叫んでいたら次の日喉が枯れました( ˘•~•˘ )
それくらいこだわって叫んで歌った部分なので注目して聴いてくれると嬉しいです。
 
人間は機械じゃないのでアンドロイドより先に死んでしまいます。
愛したり心を通わせるたびに、いつかアンドロイドを独りにしてしまうという思いがよぎります。
ずっと一緒にいたいという思いを宿したアンドロイドの願いを叶えてあげる事はできません。
設計者を愛し続けるというプログラミングをした事への後悔。
自分を想い続けてしまうより、幸せになる未来があるのかもしれない。
それなら自分を忘れてしまってもいい。でも本当は忘れてほしくない。
そんな葛藤や想いが伝わるように制作しました。


2曲目「ナミダアンドロイド」は、アンドロイド目線のキラキラ曲です。
 
自分を生み出してくれた科学者との出会いからお別れを描いた曲。
夜、眠りにつく前まどろんでいるようなキラキラ感です。
 
誰かに愛されたいという設計者の思いから作られたので
科学者がいなくなってしまった後も、ずっと忘れることができません。
設計者を愛するという事だけをプログラミングされていたはずなのに
それ以外の想いを抱いたり、心が生まれる様子を描きたいと思いました。
作詞はふたりの空間を意識した言葉選びを大切にしました。
ふんわりとした言葉にしていますが、結末はとても切ないものになりました。

ボーカルは機械のような歌い方から、段々感情が宿る事を意識しました。
同じ言葉でも最初と最後では違った伝わり方になっていたらいいな。
8分の6拍子で、どこかにアンドロイドの心音みたいに
聴こえるサウンドがあったりします。
心音の結末は、最後まで聴いた時に伝わったら嬉しいです。
 
実はナミダアンドロイドの最後の音とmystic+IDの最初の音が…
ナミダアンドロイドを聴きおわってそのままインストパートに移り変わった時に、何かに気付くかも?
 
ミックスとマスタリングはtkrさんに手掛けて頂きました。
2曲、系統の違う歌い方やジャンルだったのに
通して聴いた時にちゃんとひとつの作品として仕上がっていて。
歌やサウンドのこういう所を強調して心に残したい、という沢山の要望も
親身になって叶えて下さいました。
細部まで彩って下さって、本当に素敵なサウンドにしてくださって感謝でいっぱいです。

CDタイトルは、もしかしてこういう意味なの?って思ってもらえたらいいなを目標に
ちょっと謎めいた感じにしたらすごく長くなってしまい>_<覚えづらいよねごめんね。。
歌詞にあるワードや伝えたかったテーマとリンクしてたりします。 
特設のキャッチコピーは、元々歌詞の案にあった言葉なんだけれど
口で音として伝えるだけだとよくわからない感じなので。笑
目に見えるかたちで書くことにしました。

  
ジャケットのイラストはもふにさんに手掛けて頂きました。
機械的なものと生きているもの、色。対比となる様々なモチーフを散りばめて頂いています。
歌詞に出てくる大切なものも描いて下さいました。淡くて優しいイラスト。胸いっぱいです。
今回はじめて金刷りデザインにチャレンジしてみました。
曲を聴いて下さったみなさんの心に、物語や風景が浮かんだらいいなって考えてたので
金枠で絵本の表紙っぽさを目標にしました。 
 
ひとりでは絶対にできなかったし
MARONさん、tkrさん、もふにさんがいなかったらひとつの作品として完成できませんでした。
自分と向き合って考えさせられる事がいっぱいあった制作だったなと振り返って思います。
沢山の人に支えて頂き、かたちにすることができました。心から感謝です。
切ない世界。今の私に出来る全力を、歌や音に込めました。
聴いて下さった皆さんの心に、何か残すことができたら嬉しいです。